感謝

こんばんは。
皆様年の瀬いかがお過ごしでしょうか?
大晦日とは思えない暖かさの中、2023年の仕事を無事に終えることが出来ました。
たくさんの方々にお世話になり感謝御礼申し上げます。

2023年もお客様とスタッフに支えられなんとか持ち堪えることができました。
9月1日より弊社は10年目のシーズンに突入しました。 開業時は3ヶ月は潰れないだろう。
いや半年は大丈夫。なんて思っていたのにもう10年目。
今でもお付き合いくださる皆様には感謝してもしきれません。

自分たちの存在価値は一生懸命馬をやること。
一生懸命馬を乗ること。

そう思ってそのクオリティに大半のエネルギーを注いできましたがなかなか現実はうまくいかないものです。
振り返れば今年もたくさんの失敗がありました。 長年お世話になっている調教師さんから方針の違いにより預けていただけなくなったり、秋にはスタッフがまとまって退職したり。
この3年65勝、63勝、66勝(送り出して3戦以内に勝利した馬、または3戦目以内に連対していて以降も勝利した馬の数)と推移していましたが今年は秋以降預託頭数を減らしたこともあり、勝ち星は減るだろうと予想していましたが最終的に83勝することができました。
今年はダメだなと思っていたところ、スタッフの底力を感じることができた1年でもありました。 特に若いスタッフの騎乗馬が勝利することが増え成長を感じます。 またホースクリニシャンの宮田氏を指導者に迎え月に数日スタッフの指導にあたっていただき、スタッフの意識やモチベーション、技術の向上も感じております。

それでもこうしたほうが良かったのではないか?
こうしておけば勝てたんじゃないか? こうすれば良い関係を築けたんじゃないのか?
道半ば自問自答の毎日です。

自分なんてちっぽけなものです。 誰かの支えや助けがなければ存在価値なんて見出せない。
希望を持ってうちの門を叩いて来る若者の期待に応えられるように、そしてお客様の期待に勝利という形で応えられるように。
2024年も感謝の気持ちを忘れずに精進して参りたいと思います。 旧年も本当にありがとうございました。
新年も皆様にとって素晴らしい1年になりますようお祈り申し上げます。

これが競馬だ

先日震災から11年を迎えた3/11金曜日の夜、仕事でイライラしていたこともあり、何か釈然としない煮え切らない心のモヤモヤを取り払えずにいました。なんとか切り替えなければ。物事を理路整然と考えたい。常にいろんなパターンを用意しておいて引き出しを開くだけにしておきたい。美味しいものを食べている最中に答えを出して明日に向かいたい私には珍しく、煮え切らないこのモヤモヤはなんなんだ?と自問自答の繰り返し。これは駄目だなと、堪らず馬主さんにお願いして競馬場へ連れて行ってもらうことにしました。

返事が来たのは翌12日の朝、2鞍を乗り終えたころ。それから急いでシャワーを浴び、久しぶりのスーツに袖を通し、名古屋駅に12時過ぎには到着予定。すでに東海道新幹線車内でロジヴィクトリア号の勝利の朗報。体調を崩されて家で療養中だった久米田オーナーと牧場勤務時代の同僚でもある新冠橋本牧場橋本社長、厩舎開業前は一緒に早来で汗を流した新開調教師の喜びの声。久しぶりの名古屋への道のりはなんだか眩しく感じる。

3年ぶりの中京競馬場は快晴でした。そもそも競馬場に行くのが昨年の盛岡競馬場でのダービーグランプリ以来。お客さんの数が想像していたよりも多く、”ちゃんと”歓声も上がっていました。コロナ前は毎週のように行っていた競馬場。預託、育成させていただいた馬を馬主さんと一緒に応援する。なかなかうまくいかない分、勝ったときの喜びは何事にも代えがたい。そんな中、中京メインの中京スポーツ杯をプリマジア号が快勝。

震災から11年。
時代は変わり当たり前にできるはずのことが当たり前でなくなってしまったように。なかなか行けなく”遠くなってしまった”近い競馬場に久しぶりに訪れ、預託馬の勝利を馬主さん、調教師さんと分かち合える幸せ。今回お世話になったプリマジア号藤沼社長はJRAでオープン馬になったのは長い馬主人生で初めてのことだそう。JRA、NARの馬主さんというだけでも凄いのに数々の成功をされている馬主さんがこぞって土日平日に競馬場を訪れ、熱狂している競馬、馬たちって凄いと思いませんか?

大変で地味な牧場の仕事ですが、たまに訪れるこういう瞬間がこの仕事の醍醐味だなと久しぶりに感じれた春の日の1日でした。

2022年3月20日
株式会社Tomorrow Farm代表取締役 齋藤野人

大人たちの責任

 
世界のどこかで砲弾が飛び交う昨今とても寒い日が続いた冬を抜け、先週あたりから寒さが和らぎ春の訪れを感じる今日この頃皆さま如何お過ごしでしょうか?現在の世の中を俯瞰的に見ているとマスクをつけてやりたいこともできない子どもたちや、飲みにも行けない若者たちのことがつくづく本当に幸せなのか?それともこれが当たり前になるのか?と危機感を感じております。

3月に入り、4月からの新卒スタッフたちとのやり取りが活発になってきました。この冬Tomorrow Farmでは過去の反省を踏まえ、うちでもっと活躍できたスタッフもいたのでは?との観点からスタッフの育成の見直しを行い、2月中旬から新たにマネージャーを迎え入れ新体制を作りました。これは私も含め体育会系や職人気質の育成ではもう人は育たないだろうとの判断です。

少しずつでも変わらないことには前には進まない。幸いなことにここ数年応募はたくさんあるのに残念ながらそれを迎え入れる体制になっていないのではないか?そんな中でも踏ん張ってきた若いスタッフも何人かいる中でさらに新しい力が加わる職場に生まれ変わるように。そうなればうちの自慢でもあるレジェンドたちの経験が生きてくる。

我々の仕事はありがたいことにコロナの影響を最小限に、毎日業務に励むことができる数少ない仕事なのではないかと思います。噛み合わなかった歯車が噛み合うように、ぜんまい仕掛けを作る作業も大事になってきました。スタッフも増え春から20人規模になってきたTomorrow Farmは今までのトップダウン方式からの転換期を迎えています。育成に懸ける想いはそのままに、若い力が馬に打ち込む環境を作る。

ウクライナ情勢でたくさんの人々が命を落とし、コロナ禍でたくさんの方々が仕事を失っている現在において大好きな馬に携わりお金を貰うことができる。その中で日々小さな幸せを感じれる職場を作り上げるために精進の毎日は続きます。

2022年3月6日
株式会社Tomorrow Farm 代表取締役 齋藤野人

近況と雑感

ツンと突かれたら涙が溢れるような天気ばかりだった夏が過ぎ、知らぬ間に秋の空気が流れ込む今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか?
地元京都が生んだ大好きなバンド“くるり”に準えて「近況と雑感」をご報告できればと思います。

おかげさまで当社は9月1日に丸7年を迎え8年目のシーズンを迎えました。
長引くコロナと雨続きからくる閉塞感に心を閉ざしそうになっておりましたが、数日続いた晴天の光が新しいシーズンの方向へ少しだけ差したような、そんな気がしております。

8年目のシーズン、慢性的に人材不足に泣くこの業界において当社は9月以降既に5人の採用が決定しました。
栃の葉乗馬クラブ駒津社長ご協力のもと、乗馬未経験スタッフの騎乗スタッフへのステップアップシステムの確立。
日々競走馬の育成、生産業界のために活動してくださっているBOKUJOBスタッフの皆様のご協力。
たくさんの方々の多大なるご支援に大変感謝御礼申し上げます。

さて先日9月4日には育成馬ダークペイジ号(馬主 KRジャパン様、生産 タイヘイ牧場様、栗東 吉村圭司厩舎)が小倉競馬場で、続く9月6日には預託馬ネヴァートゥマッチ号(馬主 星加浩一様、生産 津田牧場様、育成 富田ステーブル様、大井 渡邉和雄厩舎)が大井競馬場で新馬勝ち致しました。
さらに9月15日にはセイカメテオポリス号(馬主 星加浩一様、生産 谷川牧場様、大井 渡邉和雄厩舎)が待望の重賞勝利を第50回戸塚記念(S1)にて決めてくれました。
なかなかクラシックでは結果を出すことができず非常に悔しい思いをしておりましたが、Tomorrow Farmを信じいつも任せていただいたオーナーと先生。この馬の能力を信じ他のジョッキーがレースに騎乗するときも継続して調教をつけ続けてくれた矢野貴之ジョッキーの執念。そしてゴールまで諦めずに走り続けてくれたいつも心優しきセイカメテオポリス号の頑張り。
しみじみ本当に良かったと思っております。
そしていつも私の厳しい言葉に自らを鼓舞しついてきてくれるうちのスタッフを誉めてあげたい。
騎乗スタッフ、日頃から馬を洗いケアをしてくれるスタッフ。そして午後からも馬をチェックし、手入れし、ケアしてきたスタッフ。

先述の“くるり”が4月に出したアルバム「天才の愛」の中に「渚」という名曲があります。
このアルバムを最後に脱退したメンバーのファンファンが吹くトランペットが触りから響き渡る素晴らしい曲です。
しかしアルバムの発表以降、公の場でこの名曲は1度も演奏されていません。
それどころか、2曲を除いたほとんどの楽曲も。さらには未発表の新曲は演奏されている。

“くるり”というバンドは時代の変遷とともにメンバーが変わり進化を続けてきたバンドです。

大事なパーツをなくして新しい曲は成り立たない。だったらさらにその先に行くしかない。

京都が生んだ“天才”岸田繁の強いメッセージと、バンドとしての限りない生命力と愛を感じるのです。

ベーシスト佐藤征史が語った「変なアルバムやなぁて思いますけど…こういうのが受け入れられる世の中になってくれたら」

世の中のスタンダードではない、しかし自分ではスタンダードだと思っている。
Tomorrow Farm の今後に期待してください。

2021年9月26日              株式会社Tomorrow Farm代表取締役 齋藤野人

スタッフ募集と研修について

Tomorrow Farmでは随時スタッフを募集しております。
騎乗経験がない、けど競走馬に乗ってみたいという方には近隣の乗馬クラブと提携し、練習を積んでから競走馬に乗っていただきます。
やっていけるか自信がないという方にも研修制度を用意しておりますので、応募フォームよりどしどしご応募下さい。
まずは一歩を踏み出してみる勇気から。ご連絡お待ちしております。

応募フォーム
https://tomorrowfarm.jp/contakut/

ホームページを開設しました。

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

このたび、株式会社Tomorrow Farmはホームページを公開させていただきました。
今後最新の情報なども発信していく予定です。
どうぞよろしくお願い申しあげます。

                   株式会社Tomorrow Farm 代表取締役 齋藤 野人